子どもたちの笑顔あふれる宿泊体験

子ども食堂の子どもたちがお寺で宿泊体験
和歌山教区日高組妙願寺(楠原晃紹住職)に8月3日~4日、大阪市の子ども食堂を利用されている子どもたちが訪れ、自然豊かな環境の中で宿泊やさまざまな体験を楽しんだ。
同子ども食堂は西成チャイルド・ケア・センターが運営、㈱ワライフ(本社東京都新宿区)の江川代表が子ども食堂に着目し、田舎で過ごすことの少ない子どもたちに自然の中で楽しんでもらいたいと合同会社寺サポート(大野代表)に相談を持ちかけ、資金面での協力援助を申し出、お寺での宿泊体験として当寺が受け入れた。
今回、幼児から高校生までの子どもや保護者、ボランティアら約30人が参加、初日はヤギとのふれあい、流しそうめん、海水浴、バーベキュー、きもだめし、花火などを楽しみ、本堂や境内のテントで宿泊、2日目はラジオ体操、朝のおつとめ、かまどで焚いたご飯でおにぎりを作り、竹の水鉄砲やスイカ割り、ピザ窯を体験、地元の日曜学校の子どもたちも2日間参加して交流を深めた。当寺の門徒らも収穫したばかりの夏野菜などを差し入れするなど協力し、山あいの小さな集落に終始にぎやかな声が響き渡った2日間だった。
ボランティアとして参加されたのは関東の大学生ばかりで、「田舎のお寺は癒やされる、海もきれいで風景も最高、薪で炊くご飯の香りに両親の故郷を思い出した、オクラやトマトなどの夏野菜がどれも新鮮で美味しかった」と喜んでいた。また、子ども食堂の川辺代表は、「子どもたちの表情がいつもと違い活き活きとしていた、みんなを連れてこられて感謝しています」と話した。
当寺の楠原住職は、教区の過疎対応支援員として活動しており、「過疎地の寺院活性化に希望の光を見いだせた、地域や世代を超えたつながりに意義を感じた、仏法に触れていただく機会にもなった、なによりも自身が童心に帰って楽しんだ、企業の社会貢献事業に感謝、全国の寺院に広がれば」と語った。

オリエンテーション・流しそうめん(初日)
ヤギとのふれあい
花火ときもだめし
竹で水鉄砲
元気にラジオ体操
竹で水鉄砲
釜でピザ焼き
スイカ割り
お疲れ様でした