このコーナーでは御同朋の社会をめざす運動(実践運動)に取り組んでいる様子を紹介します。
まだ文化的な娯楽が少ない時代から親鸞聖人降誕会などの仏事に、寸劇や紙芝居などで聖人の御生涯などを演じ学んだことが、妙願寺日曜学校の由来だといわれています。文化・文明が進んだ21世紀、塾や習い事、クラブ活動やゲーム機械の普及により「寺子屋」の役割や娯楽の嗜好,ニーズが急激に変化しました。
もはや「駄菓子・お供物」で子どもたちは振り向いてはくれません。
妙願寺日曜学校では、2013年より対象年齢を「小学生」に限らず、お年寄りから赤ちゃんまでに拡大しました、、、、というより無制限でしょうか?
なかなか集まりにくいのが現状です。
毎年夏休みを利用して、境内で1泊2日のサマーキャンプを開催しています。お泊まりに自信のある小学生数名が、毎年テントで寝起きをし、老若男女が集まって楽しいイベントで真夏の夜を過ごしています。
「お寺を 子どもの 居場所に!」のキャッチフレーズの元、遊び場、憩いの場、ふれあいの場として居場所となってくれればと思って活動しております。
大きなイベントは年に一回ですが、参加メンバーはこれをご縁に、常日頃からお寺を遊び場にしてくれています。
「みんな あつまれ ほとけの子!!」
妙願寺日曜学校サマーキャンプ(キッズサンガ)日程
初日 夕方4時集合 おつとめ おはなし 日程と注意事項説明
4:30~ テント張り・夕食バーベキュー準備(炭起こし・設営)
6:00~ 食事
7:30~ 夕涼みコンサートなど企画(地元の住民参加)
8:30~ きもだめし(幽霊役は中高生)・花火・入浴
10:00 就寝
2日目
5:30 起床・洗面・寝具整理
6:00~ ラジオ体操・おつとめ・朝食
7:00~ 絵日記・反省会・掃除・解散
若者へのアプローチ 其の1
ご縁が少しでもある若者へ!
日曜学校の卒業生も40歳近くまで成長し、卒業生の子どもたちが今、日曜学校の主役です。
昔の思い出を「ご縁」に、お寺に継続的に関わっていただくことが重要です。仏教壮年会活動の充実も今後の課題です。
若者へのアプローチ 其の2
ご縁のなかった若者へ!
仏教寺院に出入りしたことのない若者を対象にするためには、自然体験や親子で楽しめるイベントなど「お寺を身近に」感じてもらうことが必要であると考えています。
若者に興味のあることをあらゆる角度から取り組んでゆきます。
「フルーツカッティングIN妙願寺」
子どもたちとともに子育て世代の親をターゲットにしたイベントを2015.9.27(日)に開催しました。
「ママさんフェスタ第一弾」とも言うべきこの企画は、主にフェイスブックで子育て支援のグループに呼びかけていただき、日高町内外から15組の親子が参加されました。特に子育て世代の親と幼子に今回スポットを当てたのは、日曜学校、「キッズサンガ」が定着化しつつあることで小学生以上の子どもたちが比較的お寺を遊び場、居場所にしているものの、幼児や子育て世代の若者にもお寺にご縁・関心を持っていただこうとの思いに他なりません。
本堂という異空間で、子育て世代に興味のあるイベントを通して過ごしていただくことで、ご縁づくりにつながるのではないでしょうか?。
私の質問に、「お仏壇が自宅にない」と返答した家庭が半数を超え、さらに「お寺の本堂に初めて入った」という方もいらっしゃいました。
ご門徒さん以外の参加者が9割を占め、ほとんどが核家族だったということになるほどと頷けました。
子育てに悩む同世代や子どもたちが一堂に会し、カットし、盛りつけを楽しむ、食材を無駄にしない、残さず食べきる。食を通して命の尊さを知り、ありがたさに気づく。あみださまのお話を聞き、おかげさま、ありがとうと手を合わせる。
身近で親しみのあるところ「あみださまのいるお寺」発見となっていただけるきっかけづくりでした。