環境問題への取り組み・災害対策

災害時 寺院を避難所に活用できませんか?

令和2年9月の台風10号襲来で、九州地方では新型コロナウイルス対策で、避難所が定員オーバーになりました。https://www.nishinippon.co.jp/item/n/642689/ 西日本新聞より
お寺を急遽避難所として開放されたと大谷派の友人のSNSでも掲載されていました。
https://www.facebook.com/100004787831989/posts/1619139524922293/

全国的に災害が毎年起こっていますが、ホテルや公共施設の少ない過疎地ならではの避難所が必要ですね。
毎日新聞によると自治体がお寺や神社と災害時協定が結ばれるケースが数年前より倍増しているとのことです。
https://mainichi.jp/articles/20200309/k00/00m/040/286000c

住み慣れた地域に近いお寺を避難所として活用することができれば三密を避けた避難場所の確保につながると思います。 2020.9.8

当山住職の環境問題・エネルギー・災害対策の取り組みを紹介します。

薪ストーブは我が家の冬の必須アイテムです
薪割りも楽しいものですよ
52枚の太陽光パネルで災害時も安心

 まず環境問題について、H15年の庫裡の増築に伴い、居間に薪ストーブを設置しました。薪は裏山の木を伐採したものを使用し、冬場の灯油使用量が早朝にファンヒーターで暖める程度で済み、大幅に減少しました。薪を割る楽しみや、薪のパチパチと爆ぜる音、なによりも燃えさかる「炎」を見て癒されますし、輻射熱により、まるで日光浴でもしているかのような暖かさはエアコンやヒーターでは味わえない代物です。また、さつまいもを焼いたり、煮物、湯沸かしなど、とても重宝しています。

 薪を燃やせば当然CO2を排出しますが、その量は、樹木が成長する過程で吸収する二酸化炭素の量とほぼ同じで、木は二酸化炭素を出した分だけ吸収するそうです。さらに化石燃料には限りがありますが、薪は循環型の資源ともいえます。地球温暖化といわれる昨今、私にできる環境保護といえば大げさかもしれませんが、可能な方には是非チャレンジして頂きたいと思います。

 次にエネルギー問題ですが、H24年度から再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が始まりました。我が家でも太陽光発電ができないかと考え、お寺の駐車として使用している個人所有地に9.9㌔Wの太陽光パネルを取り付け、平成24年7月から供用開始しております。
 もし停電が長引く等災害時には非常用コンセントから電力供給も可能です。

災害時の備え!!(避難場所として、、)

 南海トラフ大地震の被害想定が発表されています。
 国の最終報告では、巨大地震の規模は日高町で最大震度7、津波の高さは11M、津波が到達するのが最短で18分と報道されています。県内の死者数8万人という人数の中に、私も含まれるのかと思うと、一刻も早く私たちでできる震災の備えが必要です。
 津波の心配はない土地ですが、大池の堤が崩壊すると山津波も考えられますし、生活道路は寸断され、1~2週間は自給自足の生活となることも想定しなければなりません。
 まずは、「備えあれば憂いなし」です。地元紀州備長炭の備蓄とドラム缶風呂、水は井戸水で対応します。災害対策に関心を持ち続け、来たるべき時に備えて着々と準備を進めています。

丸太コンロ「木いぷ」登場!!
和歌山大学と龍神村森林組合が共同研究、製作している非常用コンロ「木いぷ」君を参考に、自作しました。丸太コンロはその名の通り、杉材の丸太を40㌢ほどに切り、切り口の上下にチェンソーで切り込みを入れます。上の面には細かな切り込みを入れることで、約2時間燃え続けました。このコンロで大晦日に「除夜の鐘つき」暖まろうね!

自作 ドラム缶の五右衛門風呂
木いぷ君は2時間燃焼しつづけます